免許のデメリット

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免許取得のメリットは枚挙に暇がありません。

他方、デメリットが全く無いわけではありません。数十万円の費用を工面しなければならないのは言うまでもありませんが、他にも何点か挙げることができます。

免許は取得後、定期的に更新する必要があります。また紛失すると面倒です。免許証は身分証明書も兼ねるため、犯罪を企んでいる人に拾われれば悪用される恐れがあります。住所や生年月日等の個人情報も漏れてしまい、しばらくは気が気ではない日々を過ごすことになります。

さらに自動車所有欲を発端に、車の購入、税金の加算、保険料、ガソリン代、駐車場代、車検代、修理代、維持費等が次々に発生します。車を保有する以上、これらの支払いは当然ではあるのですが、免許さえ取得しなければ払わずに済んだとも言えます。

一番の恐れは事故のリスクです。交通事故は免許を持っていなくても遭遇しますが、自ら運転するようになると、さらにその可能性は上がります。セダンを運転中に、居眠り運転するトラックに衝突されないとも限りません。逆に死亡事故の加害者ともなれば、生涯に渡り、その罪を背負わなければなりません。経済的にも賠償金が重くのしかかります。一度の過ちで暗澹たる人生に変わってしまうのが運転なのです。最近は高齢化社会の煽りを受け、高齢者の運転で起こる事故が増えています。これらの事故には長年運転したから大丈夫だという過信が共通しているのですが、現時点で高齢者の免許返納は義務付けられていません。自分は頑固な高齢者になりそうだという自覚のある人も、そうでない人も、加齢は確実に運転スキルを低下させることだけは認識する必要があります。事故を起こしてからでは取り返しがつきません。