序盤と中盤

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麻雀には序盤、中盤という構想が存在します。将棋のようですが、こうした感覚は非常に大切です。序盤においては手牌に理想を抱くことになります。この理想の幅が広ければ広いほど、構想力が高いと言えるでしょう。具体的には、幾通りもの4メンツ1雀頭が見えなければなりません。自分の手が最高の仕上がりを導いた時、どうなるかが見えなければ取りこぼしてしまいます。ですから出来る限り早い段階で多くのパターンを想像することが大切なのです。全自動麻雀卓などから麻雀に興味を持った初心者の方は単なる妄想だと捉えるかもしれませんが、これが麻雀の力に直結します。職人と比較するのは適当ではありませんが、彼らは材料を見ただけで作品の完成形が頭に浮かぶと言います。彼らの手にかかれば、作品はその想像を再現したものとなります。麻雀も同様です。構想力が麻雀をする上で重要なのです。リャンメンは見えないことがありますが、プレーヤーはそれでも見なければなりません。何を言っているのか理解できないかもしれませんが、麻雀にはそうした心構えが求められます。例えば「切るとタンヤオになる」という考え方は軽薄です。もちろんその考え方も一つの選択肢ですが、それだけでは不十分です。他に筋の良い選択肢がある場合は、そちらを選ぶ必要があるからです。実際、リャンメン待ちを選ぶことで、2メンツを作ることも可能になります。そうすれば、様々な変化に対応することが出来ます。見えないものを見るためにも、やはり構想力が必要です。その場しのぎの手ではフリテンになったり、逃したりすることがあります。ピンズに手を付けず、切ってしまうことが出来るのも、構想力が導くからなのです。ちなみに切る対象は、上級者にならなければ見えてきません。最初はそこまで気にせず、構想力を身に付けることを優先して下さい。